江戸小紋と手描き友禅

着物コーディネート

友達と習い始めた着物の着方教室で着方だけでなく、着物の基礎知識などを教えてもらう会がありました。実際に着物を作っている作家の先生が来て、どのような技術があるのか等を聞く機会でもあります。

私が習い始めて、最初に来た先生は京都の手描き友禅の若手作家でした。その回に着物の基礎知識として、江戸小紋を習いました。着物の中ではフォーマルの着物から普段着の着物というものがあり、そのどちらにも使える着物もあったりします。着物のそうしたランクを言い方としては『格』と言われます。それらの物を勉強した後、「色々見てみて下さいね、合わせてみてもいいですよ」に、初めてなので純粋に乗せられました(笑)

作家の作品の中で目を引く着物もあったのですが、帯でも気になるものがありました。『かっこいいなぁ』と思って作家の方と話していると、着物習い始めて最初にこれを選ぶのは通だと言われました。後で考えると確かにその帯は『ポイント柄(一部にだけ柄があるもの)』で、帯を巻くことがまだまだ上手くできない人が巻くには、巻いた際にその柄を上手く出すのは難しいことを実感しました(笑)その時はそんなことは考えず心惹かれるままに話していました。ちなみに帯には全通(全部に柄が入っているもの)、六通(胴に巻く部分は柄はないもの)があり、最初はそのように出る柄の位置を気にせずに負けるものが巻くのに苦労しないということは、この時は全く理解していなかったです。

さて、その帯をどうかと勧められ、心惹かれていましたが「でも帯だけあっても着れないので」と話す中で、鮫小紋(江戸小紋の中の大名小紋)をその帯に付けてもらって、私の初めての着物と帯ができました。

着物を着る人の言葉というのに「無地に始まり、無地に終わる」というのがあります。その最初の一歩を踏み出したのでした。

ちなみに、この頃は着物の季節の勉強で「袷(あわせ)は10月~5月、単衣(ひとえ)は6・9月、夏着物は7・8月」と教えてもらったので、じゃぁ袷が沢山着る機会が多いと単純に思っていましたが、実際は袷は暑い時期が多くなり単衣を沢山来ています。きちんとした場所(式や茶道などルールのあるもの)では習った時期を意識して着た方が良いのですが、普段の着物は自分が着心地がよいものを洋服と同じように選んで着ています。先に書いたもの以外にも胴抜きというものもあります。これはかなり後になって知りましたが、着物の季節のルールに合わせて袷を着ないといけない時に、この胴抜きは見た目は袷で着てるのは単衣という仕立て方です。この胴抜きを知って少しその仕立てにしています。

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