夏訪問着

着物コーディネート

着物を習い始めて、一つは着物と帯を購入しましたが、よくよく考えると長襦袢がないということで、習っていた教室の催事に行き襦袢を買うことにしました。

友達と「襦袢だけ買ったら帰ろうね」と話していたのですが、友達も他の物を見てるし、私も1着しかないから、少し見て行こうと見ていました。散々見終えた後、「良かったら合わせるだけでも合わせてみて」と声をかけられた時に目に飛び込んできたのは刺繍の綺麗な訪問着でした。

着物の格について以前少し触れましたが、訪問着と言えば正式な場所で着る格の高い着物です。訪問着を着る機会といえばも3月・4月の入学式か卒業式、または友達の結婚式という感じですが、私には子どももいないし(里子はいますが)、友達の結婚もほぼお祝いしてきた状態。あとは新年に着るくらいかなぁと思いましたが、私が見た訪問着は『単衣・夏』の時期に着る訪問着でした。絶対着る機会ないじゃんと思いました。

購入することはないと見たのですが、綺麗なグリーンとブルーの紋紗に白い花の刺繍がとても素敵で「じゃぁ、合わせるだけ合わせてみます」とせっかくの機会だからと合わせてみました。合わせると自分に似合うか似合わないかって直ぐにわかります。それは洋服と変わらずですが、着物の魔法は今買わなかったら2度と出会えないということ。

心惹かれて諦めるのは本当につらいものです(笑)唸りながらも手放したくない気持ちが強くなりました。私の中で、誕生日が8月だから、お祝いに着物を着て美味しいものを食べようなど帳尻を合わせるように考え始めました。

購入を決めた後にも悩んでクーリングオフするかも考えましたが、やはり心惹かれたものでもあり、着られる時は嬉しい気持ちになります。実際に、夏場のホテルランチや誕生日会ではこの夏訪問着を着ているので毎年、2回ほどは袖を通しています。また、この夏訪問着、ただ綺麗なだけでなく「❤」や「☆」の絵柄やチェーン柄も入っていてモダンな要素もあります。なので、この訪問着を着ているとまずは「綺麗」と見に来られる方もいますが、そうした絵柄に気付いて「面白い」と何かと人を引き寄せることがあります。そのおかげで仲良くなった方もいるので、良いものは良い縁を運んでくると思います。

教室の生徒の声に私の写真とコメントが使われたことがありますが、その時にもこの着物を着た写真が使われていました。

福岡の刺繍の作家、国友先生の逸品です。帯も合わせてます。この着物は紋紗地に刺繍をしていることが実は凄くて、薄い生地に刺繍を施すと生地が吊ってしまったりと細やかな技術が必要なため、見る人によってはその技術の高さに驚嘆される方もいます。まだ着物の右も左もわかっていない時ではありましたが見事さは感じるものがありました。

 

 

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